2022-01-12

経済安全保障をどう考える? 日本の半導体復活へ、国の役割と企業がやるべきこと

国境や業種を超えて半導体を奪い合う構図に…



「型落ちした商品はメーカーも生産を止めるので、どんどん商品の数が少なくなっている。だから、品不足で型落ちした商品でも、今はあまり値引きにならない。これは黒物家電といわれるものに共通しており、今後の見通しもわからない」と語るのは、都内の家電量販店販売員。

 年末商戦真っ只中の家電量販店。新型コロナの感染状況が落ち着きを取り戻しつつある中、クリスマスを前にした“リベンジ消費”を当て込む量販店を品不足が直撃している。

 原因となっているのは、世界的な半導体不足。テレビやカメラ、パソコン、ゲーム機など、様々な商品が半導体不足の影響によって品薄状態が続いている。年末商戦という大事な書き入れ時にあって、家電量販店にとっては大きな痛手だ。

 いまや、国境や業種を超えて半導体を奪い合う構図。半導体の工場ライン増設には時間がかかり、アナリストは「世界的な半導体不足がなお重石となっている。ただ、2022年度中に自動車向け半導体の供給制約が収束され、電気機器や一般機械などでも供給制約の緩和に伴って、半導体不足は徐々に回復していくのではないか」と指摘する。

 

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