中村氏は積水ハウス時代に地主の課題解決に取り組む中でM&Aアドバイザーの仕事を知り、ぜひやりたいと考えたことがきっかけ。だが、住宅営業出身者が金融機関で望む仕事ができるかはわからないと考えて独立。
2度の倒産の危機を経て、今は時価総額約1800億円(21年12月現在)の企業に成長。
中村氏は将来に向けて「ゴールドマン・サックス(GS)のような会社になりたい」と話す。特に上場前、パートナーシップ制を取っていた時代のGSの姿に憧れを抱く。
「歴史を積み重ねて強固なブランドを築き、さらに優秀な人材を集め、レベルの高い仕事を手掛ける。そういう循環を生む会社になっていきたい」(中村氏)
特に、中堅・中小企業のうち約127万社が後継者難で廃業の危機を迎えると言われる今だけに、果たすべき役割は重い。