2022-01-28

【若者へ贈る言葉】 NEC会長 遠藤信博

わたしは、価値創造の心構えの観点から、皆さんに申し上げているのは、「Strong will(強い意志)」と「Flexible mind(柔らかな心)」です。

 人間社会に貢献をしたいというStrong willを常に持ち続けることは、いろいろなアイディア生み、価値実現の機会を掴む「価値創造の力」だと思います。一方、創造価値の観点からは、willだけではなく、花を見たら「何と美しい花だろう」と感動する柔らかな心を持って、ダイバーシティ(多様性)、すなわち異質なものを、楽しみ且つ、心の余裕をもって受け入れることが、創造価値を高める上で、重要だと思っています。

 ですから、Flexible mindは、「色々な価値を受け入れる力」であり、「価値を高める力」であると思います。つまり、「Strong will」と「Flexible mind」、この二つを同時に持つことが価値創造でとても重要だと考えています。

 本来、16歳から18歳くらいの高校時代は、一番心が豊かな時期だと思うのですが、この重要な成長期を受験に費やすのは、非常にもったいない。いろいろなものに興味を持ち、意志が生まれてくる時期に、本来は多くのことを体験し、将来の人生について深く考えて欲しいと思います。

 高校時代は多感な時期ですし、いろいろなものを吸収できる時期です。ですから、いろいろな本を読んで知識や創造性を育み、それを自分の力に置き換えられるように努力をしていくことが大事だと思います。その中から「fun(面白さ)」を感じるのであって、funがあって初めてこれを深めてみようという「Will」が出てくるのだと思います。そして「Will」があれば、それを自ら育てる「Effort」が出来るはずです。

 若い人にはStrong will とFlexible mindの両方を持って、自らの時代を切り拓いていってほしいと思います。

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