2022-03-01

2022年、日米の株価はどう動くのか?菅下清廣氏に聞く

菅下清廣・スガシタパートナーズ社長



日本は「無形資産」の国への転換を!


 ─ 1982年からの40年間、米国の株価は上げ続け、日本は途中で腰折れしてしまったというのは非常に残念ですね。

 菅下 ただ、日本の株価は20年下げて、その後20年上げる可能性もあります。ですから、米国株が今年か来年に40年のピークを迎えて下落した時、日本の株価も連動して下落すると思いますが米国ほどは下げないかもしれません。なぜなら、株価が上がりきっていないからです。

 この時、日本の株価が上がるならば2024年、25年くらいまでに89年の高値を突破し、4万円を目指す展開もありえます。

 ─ その時に、日本株の上昇を支える銘柄は?

 菅下 日本が絶対に実行しなければならないのは「生産性革命」です。少子高齢化、人口減少が続く中でそれを実現するためには「DX」(デジタルトランスフォーメーション)しかありません。その時に、このDX革命を牽引する「新しいソニー」が出てくるかどうか。

 日本が今、停滞しているのは、高度経済成長期にモノづくり大国として成功した反動です。今も、日本経済は製造業中心で回っており、80%が「有形資産」で動いているわけです。

 一方、米国は80%以上が「無形資産」になっています。日本はいかに無形資産化するかが大きな課題です。その時に大事になるのは優秀な「人」です。日本人は元より、世界中から人材を集め、DX革命の先頭に立つ必要があります。

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