2022-03-14

【脱炭素の時代】5年で売上げ3倍 東海カーボンは、なぜ成長しているのか?

長坂一・東海カーボン社長


規模を求める理由

「長年、売上高は1000億円前後。仮に利益を10%と考えると、売上げを3000億円にしたら利益も3倍生まれる。利益が拡大すれば、次の投資もできるし、従業員の給与も上げられる。その意味で、売上げ規模も大事だと考えました」

 長坂氏が社長になって痛感したのは、事業規模が小さいと「顧客や取引先企業と渡り合えない。新興の競合とも戦えない。投資家からも相手にされない。経験と技術力には自信はあったが、それだけでは通用しない」という現実だった。

 そうした思いから、長坂氏はM&Aによる規模拡大でプレゼンスを高めつつ、ポートフォリオの分散で収益の安定化を図ってきた。

 今や売上げも社員も海外が国内を上回る。30年までにCO2排出量を25%削減、50年までにネットゼロを目指す。規模拡大で社会的責任も高まる中、カーボン事業で社会に貢献しながら、カーボンニュートラルの実現も進めていく。

【デジタル通貨】が社会を変える

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