意思決定と実行のスピード向上を目指す
「世の中の変化に対応していく上では、外部有識者ネットワークなど、外の様々な知見を活用し、ある意味では、非常にアンテナを高くして事業の執行をしていきたいと考えている。 “未来への共感”を創り、その先のビジネスをつくることができる“ソートリーダーシップ”活動を強化していく」
こう語るのは、NEC副社長の石黒憲彦氏。
NECがより良い社会の実現に向け、より実効性の高い提言を行うため、ソートリーダーシップ活動を強化している。ソートリーダーシップ(Thought leadership)とは、特定の分野において、専門的な視点から社会課題の解決策を示し、その分野における先導者になるということである。
NECは今後、地球環境やスマートシティづくり、コミュニケーション基盤などの5つの分野で、ソートリーダーシップ活動を強化。4月からソートリーダーシップ部を新設する。
こうした専門部署の新設など、NECが4月から組織の大幅な再編成に踏み切った。主な骨子は組織をまとめ直し、レイヤー(階層)のフラット化を促すこと。風通しの良い職場環境をつくり、権限委譲と責任の明確化・強化を図るのが狙いだ。