2022-05-25

【株価はどう動く?】日米の株価が「逆クロス」? 三番底を入れて日経平均は反転上昇となるか



 米国の株価が下落すると日経平均も下がるというのが通常の流れですが、5月6日は前日にニューヨークダウが大きく下げたにもかかわらず、日経平均は下落しませんでした。

 その後、日経平均も下落する場面もありますが、日米の株価が「逆クロス」した可能性があります。米国の株価下落に連動して下げてきた日本の株価ですが、足元ではそれほど下げず、比較的底値がしっかりしています。米国の株価が下落局面で低迷している間に、日本の株は底入れして、6月以降、上昇する可能性があります。

 チャートから見て、波動では日経平均の今年の安値は1月27日の2万6044円で一番底、3月9日の2万4681円が二番底となっています。そして5月12日の2万5688円近辺で底入れするなら三番底となって、キレイなトリブルボトム、酒田五法でいう「逆三尊」になります。

 仮に「逆三尊」ならば、日経平均は、下は2万6000円割れ、上は2万8000円手前というゾーンで揉み合うことになると思います。それで日柄調整をして、6月、7月には株価が上昇する可能性が出てきています。

 以上は楽観シナリオですが、もし悲観シナリオならば、米国の株価がさらに大きく下がる局面で、日経平均も、さらに下落して3月9日の安値を下回って下落する可能性もあります。

 もし、私の楽観シナリオ、強気の見方の展開となるなら、日経平均がトリプルボトム、もしくはダブルボトムを形成して、5月いっぱいくらい揉み合って、6月相場入り頃から反転上昇するというシナリオが有力となります。

 では、何を材料に上昇するのか? 1つは日本に為替の円安メリットが出てきていることです。円安の恩恵を受けた企業の業績がよくなっています。確かに輸入品の価格が上がるといったデメリットもあり、食料品などの値上げも相次いでいます。

 ただ、輸入インフレで値上げができれば売り上げが伸びます。ある意味で、今は値上げチャンスが来ているということです。一度値上げしたら、円安が終わっても値下げはしないでしょう。日本にとって今はデフレ脱却のチャンスでもあります。

 2つ目は、6月からインバウンド(訪日外国人観光客)が再開されることです。円安で海外から見たら日本は安いですから、インバウンド景気がやってくる可能性があります。

 3つ目は7月の参院選です。アベノミクス相場以来、選挙は「買い」です。

 以上の理由と、波動から見ても日経平均は米国株安を織り込んで、6月までに底入れして新しい上昇波動が始まりそうだというのが私の見通しです。

Pick up注目の記事

Related関連記事

Ranking人気記事