2022-08-12

デジタル社会を支える【海底ケーブル】 NTT・三井物産 新事業会社の役割とは何か?

海底ケーブルはデジタル経済圏を支える基幹インフラだ(写真はNTTの提供)

通信速度や容量で海底ケーブルは優位性がある



「今は世界的にデータ・トラフィック(通信量)の需要が旺盛で、アジアと米国、太平洋間を結ぶ需要は年率30~40%の伸びがある。それに対し、通信事業者としてその需要を賄い、事業を発展させたいという思いがある。今回、太平洋にこういうシステムを持つことは、米国とアジアの中間に位置する日本をハブにして、アジアに展開するという意味で、重要な太平洋の基盤になる」

 こう語るのは、NTTリミテッドVice Presidentの佐藤吉雄氏。

 NTTグループと三井物産が、日本と米国をつなぐ太平洋横断海底通信ケーブルを運営する新事業会社を設立する。米西海岸のカリフォルニアから日本の千葉県と三重県とをつなぎ、総延長距離は約1万㌔㍍。ケーブルの総通信容量は350テラ(テラは1兆)ビットで、日米間を結ぶ海底ケーブルとして最大の通信容量となる。

Pick up注目の記事

Related関連記事

Ranking人気記事