2022-10-04

YKK社長・大谷裕明の「混沌の今こそ、創業者の『善の巡環』思想で」

YKK社長 大谷 裕明

「YKK株式会社が資本上はYKKAPの親会社ということで、今の相談役(吉田忠裕氏、前会長)が両社の社長及び会長を兼ねて、YKKグループのCEO(最高経営責任者)であるという体制だったときは、1人の人間がどちらも見ないといけなかった。そのときは大変な苦労をしておられたと思うんです。これを今は完全にYKKとYKKAPと事業も、しかも経営も分離しておるんですが、YKKグループということで内部統制であったり、ガバナンスは効かせる必要があるわけですね」

 大谷氏はグループ全体としてのコーポレートガバナンスの必要性があると強調し、次のように続ける。

「両社の社長はそれぞれの事業に特化して事業を推進していく。その代わり、会長がおりますので、YKKの会長はYKKAPの取締役を兼任する。YKKAPの会長はYKK株式会社の取締役も兼任する。内部的にはタスキ掛けというんですが、両者の会長が両社の取締役会に参加することによって、しっかりとコーポレートガバナンスを効かせているということです」

本誌主幹 村田博文

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