2021-02-05

アサヒGHD・小路明善社長兼CEO「30年後の社会を予測し、社会の変化に対応した事業構成を」

小路明善・アサヒグループホールディングス社長兼CEO



 ─ 生き方・働き方が大きく変わっていますね。

 小路 ええ。他にも専門家によって出てきた意外な予測が経済格差、あるいは貧困格差というのは、若干は残っているけれども、極貧や最貧という状況はなくなってくると。意外と貧富の差がなくなるというか、平準化してくるのです。また人々の幸福の尺度もかなり多様化すると。モノの豊かさ、心の豊かさということだけではなく、いろいろな幸福度という尺度が出てくるだろうということです。

 さらに、温暖化や環境汚染は人類の努力によってかなり改善されつつあると。一方では、ポピュリズムから国際協調への流れが強化してくるという声もありました。これらは一部ですが、こういった分析を聞きながら取締役会で論議しています。

 それで今はコロナです。本来は来年あたりに、こういったものを踏まえた中期ビジョンを出していこうと思っていたのですが、私はコロナが2022年まで影響し、22年中には終息と平常化、あるいはニューノーマルの定着が図れていくのではないかと見ています。ですから、22 年に向かってアサヒグループとしての新たなメガトレンドを踏まえた長期ビジョンを出していこうと思っています。

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