2023-03-24

東急ホテルズ社長・村井 淳「複数ブランドを全国で展開する国内のホテルチェーンとして運営力に磨きをかけていきたい」

村井 淳・東急ホテルズ社長

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4月1日付で「東急ホテルズ&リゾーツ」に社名変更、翌月には新宿・歌舞伎町に2ホテルが開業


「住まう」「働く」「遊ぶ」新たな要素が求められる

 私が社長に就任したのはコロナ禍の最中で、一部のホテルは営業を休止し、お客様と接する機会が減少していました。しかし「お客様は必ず戻って来るから体制をしっかり築こう!」こう言って従業員のスキルアップを図り、いつでもお客様を迎えられる準備を整えてきました。

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 コロナ禍でホテルの在り方も変わりました。単に泊まるだけではなく「住まう」「働く」「遊ぶ」といった新たな要素が求められてきています。その点、当社は複数のブランドで全国に約50の拠点を持つホテルチェーンで、ラグジュアリーからリゾート、ビジネスまで幅広いお客様に対応できる点が強みです。

 環境も復活の兆しが見え始め、足元ではホテルの稼働率も8割に戻りつつあります。今後、インバウンドのお客様も戻って来るでしょう。そこで、これまで当社が培ってきたブランド力をはじめ、運営ノウハウ、マーケティング、人財力をもっと活用して成長を図ろうと、4月1日付で社名を「東急ホテルズ&リゾーツ」に変更し、運営受託にも力を入れていきます。

 また、当社の拠点も増えていきます。5月には新宿・歌舞伎町に誕生する超高層複合施設「東急歌舞伎町タワー」に2つの異なるブランドのホテルを開業します。インバウンドの比率の高いエリアでもありますので、日本文化を打ち出した商品や東急グループならではのエンターテインメントの魅力も打ち出していきたいと思っています。


ホテル業界に求められる新しいサービスの価値

 東急グループの拠点・渋谷でも再開発が続いています。当社も「セルリアンタワー東急ホテル」など4ホテルを運営していますが、渋谷という街の力を世界に情報発信する役割を担うことで、まちづくりにも貢献していきたいと考えています。

 今後、ホテル業界はサービスの価値が問われる時代になります。お客様の困り事など、状況を見て瞬時に判断できる人財を育成することが重要です。また、SDGsに関連した取り組みを通じて、地域の社会課題を解決する役割も担う必要があります。

 その意味においても、国内のホテルチェーンとして運営力に磨きをかけ続けていきたいと思っています。

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