メッキ加工業として創業 1951年、ものづくりの町である新潟県燕三条地域で、メッキ加工業として創業しました。それから70年余が経ちましたが、当社は時代の変化に合わせながら、ものづくりの進化を継続してきました。
祖父・重太郎が創業した当時は下請けとしてメッキ受注を拡大させましたが、不安定な下請け企業からの脱却を目指し、自社製品の開発に踏み切りました。当初はナイフやフォーク、アイスピッチャーといった金属製のテーブルウエアを手掛け、70年代に冠婚葬祭用のギフト用品を扱う取引先から「家電製品を作って欲しい」と相談されたことがきっかけで、84年には家電事業に本格参入しました。
【写真で見る】野水重明氏の経営に密着! 2代目社長の父・重勝の時代は大量生産・大量消費の時代。大手家電メーカーとの競争を繰り広げても何とか生き残ることができました。しかし今はマーケットが多様化。大手と同じように、どんなニーズにも対応できる全方位では生き残れません。
「中身が見える冷蔵庫」「全自動コーヒーメーカー」……。昨年当社は「ツインバード工業」から現社名に変更し、商品数も約600点から約300点に減らしました。そして当社の寄り添うお客様も「少人数世帯」で「こだわりを持つ人」に絞り込みました。本質的な豊かさをご提供できる商品ラインナップに集中することにしたのです。