2021-03-16

DeNA次期社長に総務省出身の岡村慎吾氏

岡村 信悟 ディー・エヌ・エー次期社長

ディー・エヌ・エーが10年ぶりの社長交代を発表。4月1日付で取締役の岡村慎悟氏が社長に就任。代表取締役会長の南場智子氏は執行役員を離れるが留任、社長の守安功氏は代表権のない取締役となり、「6月の株主総会で取締役を退任、以降は未定」(守安氏)という。

 ゲーム事業を稼ぎ頭事業に成長させた守安氏だが、昨年度は米子会社の減損で約500億円の最終赤字に。1年で業績を立て直し「業績も一息つき、大胆な人事も行えるようになったことも含め、このタイミングでの社長交代」(守安氏)となった。

 岡村氏は東京大学大学院修了後、1995年郵政省(現総務省)入省。2015年総務省情報流通行政局郵政行政部企画課企画官に就任。16年4月DeNA入社。同年10月横浜DeNAベイスターズ社長に就任。19年6月、取締役兼COOに就任。

 岡村氏の入社は16年だが「07年頃南場さんと仕事で関わることがあり、その翌々年位からずっと誘われていた」という。総務省では規制する側にいた岡村氏だが、一方では新産業の育成にも関わってきた。DeNA入社後は横浜DeNAベイスターズの社長として球団経営に留まらず、都市空間づくりにも尽力してきた。

 守安氏は岡村氏を「皆の意見を引き出しながら、やる気をひきだしていくリーダーシップの持ち主」と評価。岡村氏も「首相官邸から地方自治体、ケーブルテレビの業界団体への出向まで様々な形で働き、常に学び直し、多くの方の力を借りながら仕事をしてきた。そうした経緯もあり、人の力を引き出すことに最大の関心がある」と語る。 岡村氏の社長就任は、より社会のインフラに近い新規事業の掘り起こしにもつながりそうだ。

動画サービスで海外に再挑戦するDeNA

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