デスク「加ト吉(現テーブルマーク)創業者の加藤義和氏が85歳で亡くなったね」
記者「加藤氏は9歳で父が戦死、働く母の背中を見て育ちました。高校進学を断念し、瀬戸内で採れるエビや煮干しの加工業を営む家業を15歳で継ぎました。行商を始め、事業を拡大。エビフライ、冷凍うどんを発売するなど市場のニーズを捉え、香川を代表する企業になりました」
デスク「4期16年、地元・香川県観音寺の市長も務めたね」
記者「日本青年会議所の活動から後押しされて1967年に市議会議員に立候補して初当選。その後、75年市長になりました。経営で身に着けたコスト意識を行政にも導入。また地元を愛し、加ト吉の生産拠点を設立、ホテルやテーマパークの運営にも乗り出すなど観光による地域活性化も進めました。加ト吉は1代で終わり、その後、JT傘下のテーブルマークになりましたが、今でも加ト吉が開発した冷凍うどんは幅広く愛されています」
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