2021-03-29

ミキハウスグループ代表・木村 皓一の「世界の子供に笑顔と安心を!」(第7回)

きのくに子どもの村学園

『きのくに子どもの村学園』の設立に動く!


〝人が育つ〟とはどういうことか。特に、子供の教育ということを考えた場合、子供が自ら育つのを大人は後方から支援していく。それが本筋ではないのか─といったことを、木村はずっと考えてきていた。

 人はそれぞれ生まれた環境や生い立ちが違う。生まれ育った地域の風土、習慣、文化といったものも人格形成に影響してくる。

 子供は生まれながらにして純粋無垢。将来を担うのも子供たち。その意味で、大人が子供たちの成長を図らねばならないし、育てる責任は大人の側にある。

 木村が起業する際、『子供の夢と希望』をかなえてやりたいと考え、自らの仕事をベビー服・子供服づくりにすると心に決めたのも、子供たちの健やかな成長を願ってのことである。そうした気持ちが深まり、木村は『きのくに子どもの村学園』の設立支援へ動いた。

「きのくに子どもの村学園では試験が無いんです。子供の夢を大事にし、その夢の実現へ向かって一緒に努力していく。子供がお医者さんになりたいと言ったら『医者になるにはこうすんねんで。頑張らなあかんぞ』と大人は後ろから応援していく。毎日、毎日テストして365日、子供たちを小突き回す教育とは全く違います」と木村は語る。

子供たちは自分で考え自分で決定する!


 学校法人『きのくに子どもの村学園』。子供たちの個性を尊重し、自分で考え、自分で決定したり、子供の体験を大切にするという教育理念を掲げて1992年(平成4年)に設立された。

 和歌山県橋本市に『きのくに子どもの村小学校』を開校。次いで94年に『きのくに子どもの村中学校』を設置。さらに98年には『きのくに国際高等専修学校』を設置。また、福井県勝山市に『かつやま子どもの村小学校・中学校』、山梨県南アルプス市に『南アルプス子どもの村小学校・中学校』にも所属学校がある。

 系列校には、学校法人九州自然学園が運営する『北九州子どもの村小学校』(2006年開校)や『北九州子どもの村中学校』(2011年開校)、さらに児童数の減少で閉校に追い込まれた長崎県東彼杵(そのぎ)町の旧音琴小学校校舎を活用して、2019年4月に開校した『ながさき東そのぎ子どもの村学校』、そして2020年4月に開校した同中学校も系列校である。

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