2021-09-16

【病院連携】日本病院会会長が語る「感染者数の増減に合わせてベッド数も調整する。その柔軟性が重要」

相澤孝夫・日本病院会会長(相澤病院最高経営責任者)



これからの医療体制の在り方

 ─ 労働法制も見直す必要があるということですね。

 相澤 昭和時代の大勢の人が工場で同じ仕事をしていたときと、今は全然違いますからね。これを早く変えないと、日本は世界一立ち遅れた国になってしまいます。海外でも優秀な人は早く自分の仕事を終えて、残った時間を自分のやりたいことに使おうとします。自由度がなけ
れば誰も日本に来てくれません。

 医療界でも医師が病院から病院へ移動する時代になっています。それは当たり前です。これからは働く先をどんどん移動していく時代になっていくのです。そういう時代になるのですから、それに即応した制度を考えなければなりません。

 いずれにせよ、いろいろなことを合理的にやっていく必要があります。データがきちんと揃っているならば、そのデータをきちんと使って、合理的に誰にでも説明ができるようにしていかなければなりません。

 ですから私はデータをきちんと使い、そのデータに基づいて、こういう方向が正しいのではないかと考えることが大事だと思うのです。そうすれば、もう少しスリムで筋肉質な医療を実現できるのではないかと思っています。

なぜ「松本モデル」はうまく機能しているのか?【日本病院会:相澤孝夫会長】

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