2021-10-04

KDDIが『povo』ブランドで自由に選べる料金プランを提供

オンラインの新サービス発表会でプレゼンする髙橋誠・KDDI 社長

値下げ圧力を機に“原点回帰”

「契約するまでをフォーカスして2年間お付き合いいただければいいではなく、契約した後、お客様を理解してアプローチし続ける。そんなプランにしたかった。そうすると、0円でスタートして、ライフスタイルに合わせて“トッピング”していただくのが1つのカタチかなと」(KDDI社長・髙橋誠氏)

 KDDIが、ネット申込専門の『povo』ブランドで新料金プランを発表。ベースプランは0円で、そこに「5分以内かけ放題の通話」や「DAZNなどのコンテンツ」など好みに合わせて必要なサービスを“トッピング”していく料金プランだ。

 データ容量も「1GB/7日間/390円」から「150GB/180日間/1万2980円」「24時間データ使い放題/330円」などを組み合わせて使用できる。

 固定化したプランではなく、契約後、通話、コンテンツ、データ容量を利用シーンに合わせて自由に変えられるプランだ。

 菅義偉元首相の下、値下げ圧力が続いてきた通信業界だが「いろんなご指摘もあったように、お客様目線を失いがちだったこともあったかなと。その意味では、サービス提供者として原点を見つめ直す機会をいただいた」と髙橋氏。その顧客目線を取り入れたのが今回のPovoの新たな料金プラン。

 さらに今回、ユニークな試みにも挑戦。ローソンやすき家でauPAYで支払いをするとギガ(データ通信量)をもらえたり、街中でpovo仕様の傘や電動キックボードLuup を探すとギガをもらえたり、抽選でギガが当たる「#ギガ活」を開始。

 横並びのサービスで顧客の奪い合いをしてきた通信業界だが、楽天の参入、値下げ圧力を機に、消費者に向き合うサービスが登場してきた。これからの競争軸は、各社の個性や知恵の出し合いになってくる。

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