この度の授賞を受け、我々がこれまでやってきた事業に、財界、産業界の皆様が正面から向き合って見ていただいていると感じました。 

　国の社会福祉、医療・介護は、政治政策とは別に、サービスの質と量は基本的には国力に応じたもので、最終的には国の財政力が規定するものだと思います。財政難、人口減、少子高齢化、急速に進む担い手不足など大きな課題がある中で、現場の私たちが少しでも効率的で質の良い医療を提供することは、今後の地域、国の持続性に大きく関わると思っています。 

　これまでの薄く広い医療提供体制は時代の歴史的な転換点を迎えており、利害調整と消耗戦だけの視点から抜け出し、持続可能な医療提供体制を作るための残り時間は殆どなくなっているように思います。 

　現場が地域でできることを次世代につないでいくことが、今を生きる我々の使命だと考えています。

【公立病院改革の第一人者】監査法人長隆事務所・長隆代表「病院経営も〝人〟が全て。病院の理事長同士がまとまれば効率的な医療ができる」