次世代の人材育成を!
─ 1973年に山田さんが群馬県前橋市で電気店「ヤマダ電化サービス」を開業して50年が経ったわけですが、今はどういう思いでいますか。
山田 ちょうど50年ですから、一つの節目かなと思っています。
ファーストリテイリング会長兼社長・柳井正「人間とは何か? 生きるとは何か? という本質的なことを勉強しない限り成果は出ない」 今はこの十数年来取り組んできた改革を、ある意味で実現させていかなければならない、成果を出していかなければならないスタートの年かなと思っています。
─ それは住宅メーカーのエス・バイ・エル(現ヤマダホームズ)買収に続き、大塚家具やヒノキヤグループを相次ぎ買収してきた成果を出すということですね。
山田 ええ。いろいろな買収をやりまして、それが少しずつ芽が出てきたのかなと。これが長期戦略の中で確実に進めていけばいいと考えています。
わたしも80歳を超え、いい歳になりましたけど、少なくとも将来の方向づけはできたかなと思っています。あとは人材をいかに育成していくか。これが大きなテーマかと思っています。
社員教育は一番大事なことです。今までもお金をかけてやってきたつもりですが、これからも社員教育は力を入れてやっていく必要があると考えています。
社内をよく見ると、やる気のある人材がポツポツいるんですよ。われわれはそうした人材を発掘してあげないといけませんし、これからは次世代の人材育成に人生をかけようと考えています。