2024-09-26

日本再生に必要なこととは何か? READYFOR・米良はるかの訴え!

米良はるか・READYFOR CEO

中間層が中間層ではなくなっている



 ─ 米良さんは日本のクラウドファンディング(インターネット上で不特定多数から資金を集め、社会的な活動に対して資金を集める手法)の草分けとして活動してきました。そこには活動したい人と、応援したい人とを草の根でつなぐ役割があると思うんですが、一方で世界は分断・分裂の時代と言われます。こういう状況をどのように感じていますか。

 米良 やはり、これだけ富がどんどん増えているにもかかわらず、一方で大変な状況に追い込まれる人たちの数が増えているという実感があります。コロナ禍や物価高によって、相対的貧困と言われている人たちも増えてきていますし、あるいは、これだけ円安になると、海外旅行や海外留学をあきらめる若い人たちも増えている。

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 米国で大学に行こうと思ったら、本当にかかる費用は莫大な金額になっていますし、日本の社会における中間層が中間層ではなくなっている。そういう状態になっている気がします。

 ─ 円安の原因としては、日本の国力低下を指摘する声も多いですね。

 米良 金利差や貿易収支など、様々な要因があるかと思いますが、先日、証券会社の方と話をしていたら、30年前に1200兆円だった日本の個人金融資産は今、2200兆円になっている。

 ですから、明らかにストックが増えていっているのは間違いありませんが、それがうまく消費や投資にまわって使われていない、という状況で、それが加速しているのだと思います。

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