2024-10-18

「コンビニは高いというイメージの払拭を!」 セブンイレブンが取り組む『新・価格戦略』

消費者の節約志向への対応を急ぐセブン‐イレブン

あくまでも〝品質ありき〟で



「物価上昇は多少落ち着いてきているが、高止まりしている。コンビニエンスストア、あるいは、セブン‐イレブンは割高だと感じている方が多く、コンビニは高いというイメージを払拭しなければならない」

 こう語るのは、セブン‐イレブン・ジャパン常務で商品戦略本部長の青山誠一氏。

セブン-イレブン・ジャパン社長・永松文彦「地域や社会に無くてはならない店づくりを!」

 昨今の物価上昇に伴う消費者の節約志向に対応するため、セブン‐イレブンがお手頃価格商品『うれしい値!』の品揃えを増やしている。8月末時点で約20だったアイテム数を、9月末までに合計270アイテムに拡大する方針だ。

 同社の調査によると、一般消費者1万人を対象にしたアンケートの結果、63.9%がコンビニは割高だと回答。しかも、セブン‐イレブンに対するイメージも年々、割高に感じる人の割合が増加。この2年で約4%増加した。

 同社では近年、商品の価格帯を「松・竹・梅」で分類している。明確に値段で区切っているわけではないが、ざっくり言って、お弁当なら400円以下の商品が「梅」、550円くらいまでが「竹」、600円以上が「松」という塩梅。この下期は、消費者の節約志向の高まりに対応するため、中価格帯「竹」の強化を続けながら、低価格商品「梅」の構成を増やすという。

「味や美味しさは維持しながら、お求めやすい価格で提供できないかということで、1年前は松・竹・梅も3対4対3ぐらいの割合で考えていたが、今はもう少し梅を増やし、2対4対4くらいにしようと。やはり、商品を選ぶ選択肢の一つに価格を考える方が増えている」(青山氏)

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