2022-02-17

【不動産も手掛けるオリックス】オリックス不動産の「金融デベロッパー」としての強みとは?

深谷敏成・オリックス不動産社長(大京社長)

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流動性を意識した不動産投資・開発を


 当社の最大の強みは、金融系のデベロッパーであることだと考えています。常に流動性を意識した投資・開発を行っており、キャッシュフローもいい。そしてオリックスのビジネスモデルとして一定期間でポートフォリオを入れ替えていくため、それを前提としながら中長期投資を行っています。

 オリックスのDNAであるコストコントロールは大事にしながらも、付加価値をどう生み出すかを大事にしていこうと社内に訴えています。

 そして、グループで環境エネルギー事業に取り組んでいますから、他のデベロッパーに比べても環境に対する感度が高いと思っています。

 20年8月に開業した複合施設「クロスゲート金沢」では米国環境性能評価認証を取得していますし、大京はZEH(Net ZeroEnergy House)に積極的に取り組んでいます。

 キーワードは「サステナブル」です。環境を意識しながら何ができるか? を頭に置いて意思決定をしていますが、そこでコストがかかったとしても将来価値があれば投資するというスタンスで取り組んでいます。

 逆に言えば今後の課題は、その良さを生かしながら、超長期投資にいかにチャレンジしていくかだと思います。

 そして、大手デベロッパーとは違う立ち位置を生かし、我々が開発した物件が、常に「他にない付加価値がある」と言っていただけるようにしていくことが重要です。そして地域と共生し、活性化に貢献していきます。

 グループの中でも、独立して生きていくくらいの力を持った不動産会社になる心づもりでマネジメントを行っています。「オリックスのオフィスだから安心して入居できる」、「オリックスのホテルだから泊まりたい」といった形で、グループのブランド価値向上にも貢献していきたいと思います。

 オリックスグループの精神は、「何かやらなければ生き残れない」という健全な危機意識と、「隣へ」という意識で常に新しいことに挑戦することです。この精神を根付かせることも私の仕事だと考えています。

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