―― まさに社会のあり方というか、社会情勢にあった事業を展開しているということになりますか。
貞松 そうですね。わたしが思うのは、やはり、親が働いていないと子供が保育園に行けない、教育を受けられないというのは一番の問題だと思います。
創業者の思いを受け継ぎ【ソニーとホンダ】がEV開発で提携 どんな親の元に生まれようが、子供は教育を受けなければなりません。しかし、親が働いていないと集団生活を経験することができないというのは不平等じゃないかと思っているんですね。
昔は仕方なかったと思うんです。戦後や高度成長期の頃は、親が働いているから、子供を誰かみてくれないかなという発想にならなかったと思うんです。もう、その辺で遊ばせておくという感じだったと思うんですよ。
―― 昔は近所のおじいちゃん、おばあちゃんが子供の面倒をみてくれましたからね。
貞松 ところが、今は社会のコミュニティがどんどんなくなってきて、おじいちゃん、おばあちゃんも遠くに住んでいると。子供の面倒をみてよと頼める人がいなくなってしまったんですね。だから、保育園の役割は大きいのですが、その役割も親が働いていないと果たせないというのでは問題だと思います。
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