2022-07-10

原宿をつくった男! ジム会長兼社長・八木原 保が語る「原宿物語」(後半)



 そして三つ目は、やはり、会社が地域に密着していないと駄目だということです。原宿発のアパレルメーカーも沢山出てきましたけど、彼ら、彼女らは世田谷区や横浜市内あたりから通ってくる人が多い。でも、やはり、地域のことはその地域に住んでみないと分かりません。

 渋谷、新宿と違って、原宿にはまだ住んでいる人がいます。自分たちの街だという意識があるからこそ、美化や防犯にも積極的に取り組むことができます。

 いい時だけ来るのでは、本当の意味で、その街のことは理解できない。自分もそこの住民になって、地域の人たちと一緒に街を守っていくという形にしなければ長続きしないと。そういう環境づくや地域貢献がすごく重要だと考えました。

 こうした結果、わたしも自分の力があまり無かったのかもしれませんが、当社の業績が決して右肩上がりというわけではないけれど、おかげさまで安定した経営はできています。ですから、周りの方々に言わせれば、当時のわたしは生意気な若造だったと思いますが、何とかここまでたどり着くことができたのは、そうした信念が揺るがなかったことが大きいと思います。

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