2024-05-20

〈主婦から突如、経営者に転身!〉川路洋子・光陽ホールディングス会長を直撃

川路洋子・光陽ホールディングス会長

サービスに特化する会社へ



 ─ 2021年に創業会長で夫の川路耕一さんが亡くなり、翌年、川路さんが会長に就きました。これまで会社経営とは無縁だった川路さんが突然、経営にあたることになったわけですが、経営全体を見ることになった今はどういう思いですか。

 川路 本当に突然のことでして、わたしは今まで夫がどんな事業をし、何をしていたか知りませんでした。ですから、それをこの会社に入ってから一つひとつ検証していって、今は会社としても、個人としても、いろいろな整理がようやく終わったところです。

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 自分がこういう立場になって初めて分かったのは、夫はなんと海外を含め、40社以上の会社をつくっていました。

 しかも、そのほとんどが設立しただけですぐに止めたり、実働しておらず、休眠しているような会社もありましたので、まずは整理すべき会社と残すべき会社を見極めなくてはならず、それをきちんと整理することから始めました。

 ─ 整理した結果、何社くらいに絞ったのですか。

 川路 結局、われわれの主力事業である証券会社「KOYO証券」と融資や不動産を扱う「SCHOLA(スコラ)」という会社を中心に、今のところ4~5社に整理しました。

 夫はどちらかというと、会社経営に関しましては、何でも自分で決めて、すぐに行動する、周囲の意見は聞かないタイプでした。わたしは逆に、周囲と相談しながら進めていくタイプなんです。周囲には、その道のスペシャリストの方々が数多くいらっしゃいますので、その方々の意見を聞きながら判断し、進めていくようにしています。

 ─ 性格が逆だと。

 川路 ですから、別に自分が多くの会社を経営し、抱え込むのではなく、信頼関係のある優秀な方々と協力しながら、一緒にいわゆるアライアンスを結びながら、唯一無二な会社にしたいと考えております。

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