2022-02-24

ルネサンス会長・斎藤敏一の「フィットネスを通じて地域にコミュニティを!」

フィットネスクラブは健康になる場所



 ―― コロナ禍のオンラインの普及によって、個人の生き方・働き方が大きく変わりましたね。

 斎藤 コロナ禍で気づいたことは、クラブの再定義です。これは教訓と言っていいかもしれませんが、われわれ一番人数が多いのが、フィットネスクラブです。そして、インドアのテニススクール、インドアのスイミングスクールと、大きく分けて、この3種類を陣容としてやっています。

 緊急事態宣言下での臨時休業が終わって、数カ月して、ちょっとコロナが落ち着いてくると、会員さんも徐々に戻ってきたのですが、その中で、テニスやスイミングのスクールは95%ぐらいの会員さんが戻ってきました。しかし、フィットネスクラブは75%前後の戻りだったんです。

 ―― これはどう解釈すればいいんですか。

 斎藤 われわれもコロナが無かったら気づかなかったと思うんですが、テニススクールやスイミングスクールは、コーチが10人から10数人の人たちにご指導申し上げているわけです。

 毎週同じ曜日の同じ時間帯に会員さんがやってきて、同じコーチから習うわけですね。そうなると、一緒に習っている10数人の会員さん同士で仲間意識が出てきて、自然とコミュニティができるんです。

 ―― 地域のコミュニティスクールだと。

 斎藤 フィットネスクラブというのは、自分のペースで走ったり、自転車を漕いだり、筋力トレーニングをしたりするのが普通なので、あまり会話せず、一人で黙々とトレーニングする方が多いんです。シニアの奥様方は割と会話もあったりするんですけど、それでも多くの方は、必ずしも仲間意識を持つというところまでいっていません。

 ですから、フィットネスクラブと言いながら、フィットネスセンターだったわけです。それでわれわれ、はたと気づきましてね。全部ではないけど、スクールシステムを取り入れてみようという実験を始めたんです。

 

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