―― 三本柱の「運動」と連携した取り組みもあるのですか。
髙宮 はい。全国でスポーツクラブを運営・指導しているセントラルスポーツさんとは、運動と食事(栄養)を融合させた取り組みを実施しています。同社の施設にキッチンスペースを併設したクラブが4店舗あるのですが、2019年以降、そのキッチンを利用したイベントを実施するなど「運動と食」についての情報発信を積極的に行ってます。
手軽で効果的にたんぱく質を摂取したいというスポーツジムの利用者やインストラクターからの要望を受けて、当社がホームページなどで食に関する知識クイズを企画したり、利用者へメニューや健康情報の提供を行ったりしています。
「時短」「簡単」といった切り口のレシピをテーマごとに紹介しているほか、子どもたちに向けたオンライン食育イベントを実施したり、月ごとに異なったレシピをお客様へご紹介したりしています。また、キッチンスペースのない店舗でも、館内サイネージやレシピ掲載資料の配布によってお客様に情報を提供したりしています。このようなコラボも、三本柱を掲げたからこその取り組みです。
―― これらの取り組みは新しい商品開発にもつながっていくのでは?
髙宮 はい。そもそも食品メーカーにとっては自社の商品をたくさん買ってもらいたいという自分たちの都合から、情報発信が多くなりがちです。今回学んだことは、あくまでも商品を買っていただくのはお客様ですから、お客様が商品のどんな情報を受け入れてくれるのか。何を求めているのかというシンプルでありながらも大切な学びがありました。
私たちの会社は健康長寿に向き合っていますので、機会があればこれからもフレイル予防にお役立ちできる商品を開発し発売していきます。ですから、そういった商品を通じてお客様に届けるメッセージが大切になってくるなと思っています。