2023-03-29

ローソン社長・竹増貞信の「デジタル活用と温もりある店づくりの両立を」

東京・北大塚の『グリーンローソン』では、アバターを活用した新たな接客サービスも登場



 ローソンは以前から、昨今の人手不足に対応するため、店舗のオペレーションを効率化するIT化を進めてきた。

 一つは、2018年度に全店導入した「自動釣銭機(精算機)付POSレジ」。外国人やシニアの方でも簡単に操作でき、受け取ったお金や釣銭確認の手間が省けるため、レジ業務の負荷が軽減される。同社の調べでは、これにより精算やレジ点検にかかる時間は一人あたり1.5時間の削減につながったという。

 もう一つが、個店別のデータをもとに、自店に最適な品揃えと商品別の発注数をAI(人工知能)が自動算出してくれる「セミオート発注」。弁当やおにぎり、サンドイッチなどの商品数や最適な品ぞろえをAIが自動で算出したり、商品在庫が一定数を下回ると自動的に補充発注される「計画発注」を行うことで、発注にかかる時間は一人あたり2時間の削減につながった。

 竹増氏は「人手不足が深刻化する中、デジタル技術による効率化や生産性向上をはかっていくのは、われわれ本部の使命。店舗のオペレーションを効率化し、加盟店さんの店利益を出せるような仕組みをつくっていく」と繰り返している。

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