2023-03-29

ローソン社長・竹増貞信の「デジタル活用と温もりある店づくりの両立を」

東京・北大塚の『グリーンローソン』では、アバターを活用した新たな接客サービスも登場




「お店の体温を守っていく」



 この他、コンビニやスーパーなどで急速に導入が進んでいるのが「セルフレジ」。来店客が自ら精算し、電子マネーやクレジットカードなどのキャッシュレス決済を行うことで、店員の負担軽減につながるような取り組みを加速している。

 また、近年はスタッフを配置せず、監視カメラやキャッシュレス決済を導入し、短時間で買い物ができるような無人店舗も登場。ファミリーマートやJR東日本グループなどが複数店舗を展開しているが、お酒やタバコを販売する際の年齢確認や万引き対策など、まだまだ課題があるのが実態だ。

 そうした中、「商品を買うだけであれば、ECで十分かもしれない。しかし、町中にあるローソンに行くということは、知らず知らずのうちに、お客様も人の温かみを求めているのではないかと。人との交流があって体温のある店。これがわれわれの目指す店であり、その体温を守るためにAIなどのデジタル技術を活用して、オペレーションを簡素化していく。そうすることによって、最後までしっかりとお店の体温を守っていきたいと考えている」と語る竹増氏。

 デジタル化を進めながら、人の温かみの感じられる店づくりへ――。同社の試行錯誤は今後も続く。

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