サイバーセキュリティ領域やフィッシング詐欺対策を強化
近年は『O-PLUX』の周辺サービスを拡張しようと考えていまして、サイバーセキュリティ領域での事業を拡大したいと。一言で〝セキュリティ〟と言っても幅広い対策が必要です。そのため自社開発に加えて、他社とのアライアンスも活用しながら、サイバーセキュリティ領域での事業拡張を進めています。
例えば、その一つが、アドフラウド(ネット広告詐欺)への取り組み。アドフラウドはなりすましやbotなどの不正なクリックによって、広告費用に対する成約件数や効果を水増しするような不正なインターネット広告のことで、われわれの技術を使って、より健全なマーケティングサービスを提供していこうということです。
もう一つが急増するフィッシング詐欺への対策。メール送信元のドメインを認証する「DMARC(ディーマーク)」などもありますが、現在は有効で網羅的な対策はほとんど無く、現在、当社の不正アクセス検知サービス『O-MOTION』を中心として、各段階のフローに合わせたフィッシング対策のパッケージ開発を急いでいます。これにより、フィッシングメールを管理し、検知して、被害を水際で防止するのが狙いです。
2011年の創業から12年が経ち、上場もでき、市場の中に一定の爪痕を残すことができたと思っています。しかし、不正検知サービスに対する認識が世間一般に知れ渡っているかと言ったらまだまだ不十分です。
当社のデータサイエンスの技術を活用し、不正被害などのリスクを軽減させることで、周りの企業さんが成功する確率を上げ、新しいチャレンジをすることで日本経済の活性化につなげていく。そんなお手伝いができればと考えています。