2021-07-22

【キヤノンマーケティングジャパン】 足立 正親・新社長が語る『SDGs』経営

足立 正親氏



顧客の課題を解決することが社会課題の解決にもつながる



 ―― 足立さんは今、社員に対しては、どのような言葉をかけていますか。

 足立 お客様の課題や社会課題の解決策を、お客様目線で考えていこうということですね。決まり切ったソリューションやプロダクトをベースにお客様に提案するのではなくて、今ある課題をどう解決していったらいいかっていうことを考えていこうと。

 お客様の課題の解決は社会課題の解決につながっているし、社会課題の解決がお客様や私たちのビジネスにもつながっている。今はもう、そういう時代だと思います。

 最近はSDGs(持続可能な開発目標)という言葉をよく聞くようになりましたが、キヤノングループでは1988年に当時の社長が『共生』という理念を発信しました。

 すべてのステークホルダーが共に生き、働き、暮らしていける社会を目指すということを謳ったものですが、この共生の理念こそが、現在の言葉でいう、サステナビリティ経営そのものであると思います。今改めて、この共生の理念を発信していこうと考えています。

 ―― なるほど。SDGsという言葉こそ、最近のものですが、そうした思想は30年以上前からキヤノンにはあったと。

 足立 そうですね。前述した『2021-2025長期経営構想』でも、この共生というキーワードを掲げていまして、社会課題を解決していくことがお客様の課題解決にもつながりますし、結果として当社の市場価値を高めることにもつながると思います。

 今後もわれわれは共生の理念を大切にし、事業を通じて課題解決に貢献することで、お客様や社会にとって、なくてはならない存在になることを目指していきたいと考えています。

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