2022-06-06

2020年に創業100周年 リンナイ・内藤弘康社長が語る「次の100年に向けた市場掘り起こし」



 ―― やはり、地球温暖化対策というのは、今後のキーワードになりますね。

 内藤 はい。当社は約10年前からガスと電気のハイブリッド給湯器『エコワン』を販売しているんですが、正直申し上げて、当初見込んでいたよりなかなか火がつかなかったんですが、政府が2050年にカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)を目指すと宣言してから、この2年ほどで皆さんの意識がガラリと変わりました。

 今は皆さん、CO2削減は絶対条件であると。今までは環境対策というのは逃げられるのであれば先送りしたいというイメージがあったと思うんですが、これからは国を挙げてやっていくんだなと。企業も、個人も、そっちの方向に行かなければならないんだなということで、最近は地球温暖化対策に真剣に向き合おうという覚悟のようなものを感じます。

 国はいろいろなCO2削減目標を掲げていますが、例えば、家庭用の中で実は給湯、お湯をつくるのはものすごいエネルギーが必要です。ですから、現状の給湯器を全てハイブリッド給湯器にすれば、エネルギーは半減するということで、それだけで家庭用の削減目標は達成できてしまいます。

 また、ハイブリッド給湯器は太陽光発電との相性もいい。要するに、太陽光のエネルギーで電気のヒートポンプを回してお湯をつくるんです。ハイブリッド給湯器であれば、効率のいい時にお湯をつくっておいて、足りなくなればガスで炊くように切り替えればいい。

 われわれは、そういう使い方もご提案できますので、今後はハイブリッド給湯器の需要が期待できると思います。

続きは本誌で

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