2022-07-22

ヤマダHD・山田昇の『暮らしまるごと戦略』シナジー効果が出せる経営形態を!

ヤマダHD会長兼社長CEO 山田 昇氏

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人と人の融合を

ヤマダホールディングス全体の社員は現在2万3700人強。うち外国籍社員は301人(今年6月現在)。

 企業経営の基本は『人』。人材の育成をどう図っていくか。
「まず融合ですね。旧ヤマダと新しく一緒になってくれる人材の融合を図るということです。別々にしない。できるだけ融合。うちは混成部隊になっているけれども、優秀であれば、どんどん抜擢しています。子会社とか本社とかは全く関係ない。それがうちの強みだと」


 同社の取締役は社内7人、社外2人の計9人。会長兼社長でCEOの山田氏と共に代表取締役を務めるのは副社長執行役員の村澤圧司氏(1962年3月生まれ)と専務執行役員の小暮めぐ美氏(1976年10月生まれ)の2人。
「ナンバー3は女性です。代表権を持つ専務で現場からのたたき上げです。いま人事総務を担当し、彼女が働き方改革をやってくれています。成果を出してくれているし、こういう女性がどんどん増えています」

 現在、女性社員が全体に占める比率は13.6%。「まだ低いです」と山田氏は語り、担当の小暮氏に対して「今意識して、彼女に課題を与えています。女性の戦力活用という意味で広く見てくれと」と奮励している。

 自分たちの存在意義、使命感とは何か?

「われわれの商品は必需品ですからね。業界自体は変わるとしても、必要な商品だから、廃れることはない。経営をうまく引っ張っていけば、苦難のときはあっても、それなりに進んで行ける。そのように持っていければいい」

 さらに山田氏が続ける。
「少なくとも、経営を先取りしてやっていく努力をする。今、わたしたちが考えていることを着実に実行していけば、この時代を乗り切っていけると」

 山田氏はこう語り、「会社のことを思い、従業員のことを思い、みんなの生活をよくする。みんなが幸せになれるような会社を目指したい」という言葉で結んだ。

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本誌主幹 村田博文

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