社員の意識変革に向け取り組んでいることは?
─ 今後、さらなる成長を目指す上で、社員の意識改革が重要になると思いますが。
西川 そうですね。いま取り組んでいるのは、グループ内のバリューチェーンの「錆び落とし」を、みんなでやろうということです。
元々、私が社長に就任した時に最初にグループ内に言ったことは「我々は事業領域が広いことが特徴だが、それは単なる特徴。これを強みに変えていこう」ということでした。
バリューチェーンの錆び落としをするためには、各事業間でコミュニケーションを取ることから始める必要があります。そして、経営資源を各事業間で連携しさらに生かしていくことが求められます。こうしたことにグループ全体で取り組んでいます。
─ 西川さんが仕事をする上で信条にしていることは何ですか。
西川 かつて人事部にいた時に、物事を思い込んでしまう人が壁に突き当たってしまう姿を何度も見てきました。
ですから「世の中の変化に合わせて、変わることが重要だ」ということは強く思っています。かつてダーウィンが言った「強い者、賢い者が生き残るのではない。変化できる者が生き残るのだ」という言葉は、私が物事を考える時のベースになっています。
今、会社を経営する立場になりましたし、特にコロナ禍という変化の激しいタイミングで社長に就任しましたから、この考え方が正しいという実感をさらに深めています。