─ その場合に、徳島市の利便性を発揮できますね。
内藤 そう思います。関西まで車で2、3時間で行けますし、東京も飛行機で約1時間です。そういう意味では割とアクセスもしやすい場所になります。しかも、徳島は太平洋の魚と瀬戸内海の魚の両方が食べられます。
食材では、これといったウリがないように言われますが、野菜も含めてたくさんの作物が採れます。関西の市場の出荷金額としては、徳島県は上位に位置しています。ですから東京でご飯を食べるよりコスパよく美味しいものが食べられますよと宣伝しているところです(笑)。
─ 今後の市政の方向性について聞かせてください。
内藤 阿波おどりに代表されるように、徳島は女性活躍などの多様性やD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)のまちだと思っています。普通の地域のお祭は地元の男性しか参加できないといった縛りがあったりするのですが、阿波おどりは男性も女性も小さいお子様からおじいちゃん・おばあちゃんまで、国籍も性別も関係なく誰でも参加することができます。
地元の人でなくても構いません。これは真の意味における多様性のある祭だと思っています。実は徳島の女性の経営者や管理職の数は全国1位や2位といったトップレベルです。その意味でも女性の力を活かしたまちづくりも進めてきたいと思っています。