デスク「元新聞記者で、大阪国際会議場社長などをつとめた萩尾千里さんが亡くなったね」

記者「85歳でした。1937年生まれの萩尾さんは関西大商学部を卒業後、日刊工業新聞社に入社。富士製鉄と八幡製鉄が合併し、新日本製鐵の誕生をスクープ。その後、朝日新聞社でも敏腕記者として活躍しました」

デスク「その後、関西財界での人脈の広さを買われて、新聞記者から関西経済同友会に転じたね」

記者「ええ。関西経済同友会では常任幹事や事務局長を歴任するなど、長く財界活動に関わりました。関西とアジア、米国との国際交流をはじめ、2006年には大阪国際会議場社長に就任して、国際交流の舞台となる会議場の運営に注力してきました。萩尾さんは『グローバル時代に知的財産を生む装置として、関西の国際化に貢献していきたい』（『財界』・2007年秋季特大号）と話しており、一貫して関西の潜在力発揮を説いてきた方でした。合掌」