2022-10-12

 【社名変更】 AZーCOM丸和ホールディングス・和佐見勝社長「3つの物流事業を基軸に次なる成長へ」

和佐見 勝・AZーCOM丸和ホールディングス社長 (丸和運輸機関社長)

 ─ 安価に提供する分、当面は自己負担が続くのですね。

 和佐見 私がいつも考えていることはAZ―COMネットの会員にこういった最先端の技術を駆使して企業経営を成功していただきたいということです。会員がご苦労をして当社に利益をもたらすというビジネスはやりません。「陽徳」と「陰徳」と言われますが、当社は人から感謝される「陽徳」より、誰にも褒められないかもしれないけど人知れず行う「陰徳」で成長していく企業なのです。

 ─ 会社の成長に合わせて人財育成も重要になります。

 和佐見 その通りです。グループに参加した企業の社員の方々については、当社が責任を持って成長をサポートします。当社と縁を持ったことで自身と企業の成長を実感していただけなければ意味がありませんからね。最初は社内大学の「丸和ロジスティクス大学」などを通じて階層別の教育を定期的に開催し、人を育てていきます。

 ─ 一方で成長戦略の1つである海外はどう攻めますか。

 和佐見 こちらもM&Aが大事になってくると考えています。その際は低温食品物流のコールド・チェーンを中心とした展開を図っていきたい。日本の温度管理は世界でもトップレベルです。そのノウハウを持って人口増加が続くアジアを中心に展開していこうと考えています。

 そこで今後の海外展開の要になるのが東埼玉エリアの松伏町に建設予定の大型物流センターです。日本で最大級の低温食品を専用としたコールド・チェーンの物流センターを計画しています。ここではDXの推進とAI、IoT、フィジカルインターネット(複数の企業が所有する施設や設備をシェアして効率良く物資の輸送を行おうとする物流の新しいコンセプト)といったデジタル技術を活用していく予定です。

 ここをコールド・チェーンのモデルにして海外の皆さんにもご案内を差し上げようと考えています。実際に見ていただきチャンスをいただこうと。

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