2022-11-10

【宮崎県】河野俊嗣知事が語る” 地方創生への方策”

宮崎県知事 河野 俊嗣 Kouno Syunji



口蹄疫からの復活

─ コロナ対応は依然として続きますが、連携の深化は今後も大切ですね。知事就任から3年10カ月が経過しましたが、その間を総括してください。 

 河野 実は毎年夏になると、節目を感じます。2011年8月27日が口蹄疫の終息宣言をした日だからです。130日間、口蹄疫と戦い、終息宣言を経て、そこから再生復興を目指そうと。県民の力を結集して再生・復興に取り組んでいかなければならない状況にあって、その終息宣言の約1カ月後に当時の東国原英夫知事が2期目の知事選には出馬しないことを表明されました。 

 当時、副知事だった私としては、総務部長や副知事として県政の中枢で仕事をし、口蹄疫対策をはじめ、当時の県政を熟知している自分が先頭に立って引っ張っていかなければならないという強い思いがあり、知事選への立候補を決断しました。 

 そして1期目は口蹄疫からの再生復興が課題だったのですが、初日に鳥インフルエンザが発生、5日後に新燃岳が噴火、3月には東日本大震災と県内外が災害続きの中でスタートしました。そういったところから復活の道筋をつくることができたと自負しているところです。 

 ─ 口蹄疫からの復活では、どんな成果がありましたか。 

 河野 口蹄疫の終息宣言後、「宮崎牛」が全国和牛能力共進会で「内閣総理大臣賞」という日本一の賞を獲得しました。その後、いろいろな数字も回復傾向になりました。宮崎牛の受賞もあって農畜産物の輸出が10年連続で伸びています。


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