かつての主力事業を切り出す一方、今後注力していくのはエレクトロニクス、半導体、自動車、ライフサイエンスなどの機能性商品。
注力事業として選んだ主な理由として、先程の3つの基準をクリアしていることに加え、「1つの地域ではなく、グローバルに展開しているビジネスであること」を挙げる。
「これらの事業は炭素の排出が少なく、大量のエネルギーも必要としない。我々が掲げる中長期経営基本戦略である『KAITEKI Vision30』にも合っている。地球、全ての人にとって『KAITEKI』なものを提供していける事業」
その意味で、ギルソン氏の改革は緒に就いたばかり。
「改革には時間がかかることは認識している。会社は大きな船のようなもの。進行方向を変える時には、カジを切るのに時間がかかる」
「外国人CEO」が日本最大の化学メーカーをどう変えていくのか。社内外が注視している。